中目黒のカフェ青家Blog
中目黒にある隠れ家的な一軒家のカフェ青家です。
私がおもう、おばんざいの極意とは
4月は青家の和カフェを紹介してくださる雑誌の撮影が続いた。

「FIGARO」さん、「カフェ&レストラン」さん、「東京生活」さん、「世田谷ライフ」さん。。。
取材の時にはかならず、

おばんざいとは?

と聞かれる。

京都でいうお番菜は、日常のごはん。
季節を感じ、感謝し、無駄なく食材をいただくこと。

私は決まって、「大切な家族を想ってつくるごはんのことです。」と、答える。

うちの母は私が最も尊敬する料理人で、3人きょうだいの私達に何でも手作りで食べさせてくれた。
朝早くから夜中まで働いてたのに、毎日のおやつもお手製だった。
わらび餅やバナナのブランマンジェ、クッキーや苺のショートケーキまで。

大人になってから気付いた。
誰にだって大切なおふくろの味がある。
うちの母はたまたま料理が上手だっただけで、どんな味でもお母さんが作ってくれたものは美味しいのだ。
お母さんに限らず、人が誰かを想ってつくるものは必ずこころに残る。

料理は食べたらなくなるし、食べた瞬間の味を覚えておくことはできない。
でも、作り手の想いは食べた人の体に入って細胞を動かし、ずっと消えないのだ。と私はおもう。

おばんざい=おふくろの味=愛  

私は食べてくれている人が笑顔になり、明日の朝気持ちよく目覚めるところを想像して料理をする。
極端な話、いつか私がこの世からいなくなっても、誰かのこころに私の気持ちが残っていたらもう最高だと思う。

青家で母に料理を出すときは、
「いつもほんまありがとう」
「この前はごめんなさい」
「長生きしてや」
なんてことを想いながら作る。
口には出さないけど、多分伝わってるのだ、親子だから。

私の考えるおばんざいの極意とは、人を大切に想う『愛』そのもの。

家族を想う気持ちをみんなが誰にでも持てたら、とてもすてきだ。

未熟でまだまだ理想には届かない自分だけど、その気持ちだけは忘れずにいよう。


                                        青山有紀

☆5月のお休み☆

 毎週月曜日



この記事に対するコメント

おばんざい=おふくろの味=愛
とても良い言葉ですね。おばんざいって毎日食卓に出される、心のこもった手料理。いつも見ている料理なので何気ない料理なのかも知れない。しかしそれが本当の心がこもった最高の料理だと思う。
最近ではおばんざいは、スーパーマーケットで買ってくるのがほとんどでしょう。共働きする時代ですので、仕方がないと思うのですが、僕らの母と比べると料理をしなくなったのではないかと思う。

だからこそ、青山さんがされているお店はすばらしいのです。
僕はいつも思います、日本人にとって心がホッとする料理って何かって?
それは何気ないいつも食卓に並ぶ料理なのだと思います。
テーブルには野菜の煮物、焼き魚、海苔、お漬物、お味噌汁そしてご飯。
いたってシンプルなメニューなのに、これがすばらしいメニューなのではって思います。高級な食材を使った料理はとても美味しいですよ!でもたまにお腹をホッとさせたないなって思った時の、日本人の最高なメニューは、上記に書いたような料理じゃないかな?
アメリカに住んでいるとつくづく思います。山芋をすった物と、ご飯そしてお漬物だけで、幸せになれますよ。

これからも青山さんの愛情のこもった料理を多くの方に、おもてなししてあげてください。僕も日本に帰国の際には、必ず御伺いさせて頂きたいと思います。
【2008/05/06 18:37】 URL | Yas #- [ 編集]


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